子供の躾の迷信
子育てでココ最近の鉄則の褒めて伸ばすですが。
自分としても解っているのに、その効果に懐疑的だったりする理由がやっと解った。
それも、この本のおかげ。
人間はどうやら回帰効果を無視したり軽く考えてしまいがちなのだとか。
褒めるときと、叱るとき、どちらも通常より「良い行い」をしたり「悪い行い」をしたりするときに声がけをする訳ですが。
この時に既に回帰効果が始まっています。
回帰効果とは例えば、門限をかなり過ぎて帰宅したとしても、それは友達とのやりとりや、ちょっとしたアクシデントの積み重ねで起こったりしますよね?
同じ門限を守る気持ちでも、運に左右され遅くなることがあり、平均的に見ていけば門限をソコソコ守るわけです。
で、子供を叱るときに当てはめると、
子供を叱るときには、通常よりかなり悪い事をしているときですよね?
という事は、回帰効果によって、子供本人の考えが変わらないとしても、その後は通常より高い確率で悪いことをしません。
そうすると、叱った本人は叱った事で悪いことを改めたと、叱った効果があったと勘違いするわけです。
そう、叱って効果があったのは勘違いなのです。
逆に良いことをしているときは回帰効果で良いことをする可能性が高くなります。
結果、褒めたのに良い行いが続きません…
そうすると、褒めた本人は褒めたのに、行いが悪くなってるじゃないか!
と、褒めた効果を疑うことになります。
そう、褒めた効果がないことも勘違いなのです。
というわけで、子供はやはり褒めて育てましょう。
その方が、子供も周りの大人も幸せです。
人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書)
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